お墓・仏事のQ&A

寿陵墓・生前墓について

生きてるうちにお墓を建てる。縁起がよい寿陵墓(じゅりょう ばか)

世間には迷信、俗信、言い伝えは、おどろくほどあります。その中でも、特によく言われているのが、生前にお墓を建てる 「寿陵(じゅりょう)」の事についてです。
皆さんがお参り行った時、名前が朱色で塗られたお墓を見かけたことがありませんか?

生前にお墓を建てることを、「寿陵」「寿墓」「寿塚」「逆修墓」「生前墓」などといいます。
寿陵墓とは、長寿・寿命を願う、おめでたいお墓で、元々古代の中国から来た縁起の良い風習です。日本では生前にお墓を建てるとその一家が繁栄する、という話もあり、仏教の考えでは、生前に死後の冥福を祈り、仏事を行うことを「逆修」といい、七倍のご利益があるとされています。
生前にお墓を建てるということは、あまり知られていませんが、日本人は1500年以上の昔から生前にお墓を建てる習慣があります。例えば、堺市の「仁徳天皇陵」や南河内郡太子町の「磯長陵」(しながりょう聖徳太子のお墓)などは生前に建てられております。頭脳明晰で長壽の二人を鑑みても生前に建てた方が縁起がよいのかもしれません。

最近流行は「自分で選ぶこと」にあるようです。昔とは違いユニークな型や鮮明な彫刻が容易になりさまざまなご要望にお応えできるようになりました。自分だけの大事なものを表現してみてはいかがでしょうか?

得する寿陵墓!実は随分と節税できます

お墓は祭紀財産ですので、相続財産にはふくまれません。従って生前に建てておけば、その分だけ相続財産を減らすことができ、相続税の節約になります。子供にかかる負担は大きく違ってくるでしょう。
詳しくは、お墓のプロ 村山石工までお問合せください。

寿陵墓を建ててより良い人生を!

記憶に新しいところでは、昭和64年1月にお亡くなりになられました昭和天皇は、2月24日の大喪の礼(天皇の葬儀)の後、その日の夕方には東京都八王子市の 武蔵野陵 で埋葬が行われました。
新聞、テレビでは大きく報道されませんでしたが、ご生前に御陵(お墓)が造られていたから可能だったことです。日本の象徴である天皇が生前にお墓を造る事が縁起が悪いはずがありません。

生前にお墓を建てる寿陵は、儒教の「不老長寿の願い」と仏教の「功徳」や「滅罪」の願いが結びつき、日本人のお墓に対する考え方の基本を作りました。その考え方が「もう一つの人生」「これからの人生」をより良く生きていく為に古の昔より現在まで変わらず寿陵墓が、日本人の心のい中に生きづいている理由です。